FUTとは|植毛の種類と手術法から見る植毛法の特徴

植毛手術に関して調べていると、よく出てくる言葉が「FUT」です。FUTとはいったい何を指すのか? FUTの手術内容、特長、メリット・デメリットなどについて解説します。

 


FUTとは

FUTとは、Follicular Unit Transplantationの略。日本語に訳すと、毛包単位での移植という意味になります。

メスを使うのが特長で、毛髪の生着率が高いため、世界のクリニックで一番多く採用されています。

東洋人は欧米人に比べて毛根が長いため、FUTが向いているといわれています。

 

FUTの手術内容

1.ドナーを採取する部分の髪の毛を短く刈り込みます

2.メスを使って、後頭部や側頭部などの皮膚を1cm×10~20cmぐらい切り取り、頭皮の帯を採取します。

3.採取したドナーを、実体顕微鏡(マンティス)をのぞきながら株分けします。

4.株分けされたドナーを保存液に入れて、保存します。

5.頭皮にスリット(切り込み)を入れます。

6.移植したい部分に、株分けしたグラフト(毛包単位での毛の呼び名)を移植します。1グラフトには1~4本程度の髪の毛が生えています。

 

FUTのメリット

FUTの最大のメリットは、髪の定着率の高さ。95%の定着率を誇るため、採用しているクリニックも多いです。

また皮膚ごと切除するため、毛根の損傷が少ないです。

1回に多量のドナーを採取できるため、広範囲の移植にも向いています。

 

FUTのデメリット

FUTではメスを使用するため、移植の際、傷跡が残ります。そのため、坊主頭やスキンヘッドにしたい人には向かない手術です。

 

また麻酔をかけているため、手術中に痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れると痛みを伴うことがあります。術後に、つっぱり感が出たり、後頭部が赤くなったりという症状が出る人もいます。

しかし、どれも数週間から数カ月間で収まることが多いです。

 

FUTの手術時間

手術時間は、移植範囲などによっても変わりますが、4~6時間程度が一般的です。

株分けという細かい作業が発生するため、手術時間が長くなる傾向にあります。

少しでも施術時間を短くするため、医師以外の人が、スタッフとして参加することがあり、そのことに関して不安を覚える人も多いです。

 

FUTにかかる費用

保険適用外のため、クリニックによって、施術料金は異なります。金額は、移植する範囲などによって変わってきますが、最低50万円は必要だと考えてください。

 

自由診療のため、診察代、血液検査代など手術前の検査費用も自費になり、費用が高額になりがちですが、クリニックによってはメディカルローンを組むこともできます。

金銭面で不安な人は、ぜひ医師に相談してみてください。

 

FUTの術後の経過

皮膚を切開して、縫合するため、後日、抜糸をする必要があります。

日常生活に戻るには、大体10~14日間かかります。

 

こんな人におすすめです!

・毛髪の定着率を上げたい人

・傷跡が気にならない人(または髪の毛で隠せる人)

・費用をあまりかけたくない人

・広範囲に移植したい人

・手術後、安静するためまとまった時間が取れる人

 


世界的スタンダードはFUT! 毛髪を多く残したい人におすすめです

FUTは生着率が高く、費用も比較的安いため、一番多く採用されている手術方法です。皮膚ごと切除するため、傷跡が残ってしまうデメリットはありますが、髪の毛で隠せるので、気にならない人も多いです。広範囲の移植にも向いています。ただし、FUTは株分けという作業が発生するため、時間がかかります。また実体顕微鏡などの器具を使うため、設備がそろっているクリニックを選んだほうがいいです。

FUTに興味のある人は、実際にクリニックに足を運んで、無料のカウンセリングを受けてみましょう。仕上がりの雰囲気や手術の様子など医師から直接聞くことによって、手術を受けるかどうかの判断ができると思います。